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注意

 本ブログでは生物の種名などを記載していますが、情報は間違っている可能性があります。 素人がやっているものです。鵜呑みにしないようご注意ください。

2022年6月3日金曜日

雨引山楽法寺(茨城県桜川市)の地衣類

 

2022.5.6

ウメノキゴケとマツゲゴケ サクラ樹皮上




 

 種不明(コナウチキウメノキゴケ???) サクラ樹皮上



種不明 サクラ樹皮上




 トゲハクテンゴケ サクラ樹皮上





 キウメノキゴケ ? 


 キウメノキゴケ 研磨された石材上



 

石垣上の地衣類たち

トゲウメノキゴケ(枯れている?) かもしれない
 


 

種不明

 

種不明

 

種不明

 

トゲハクテンゴケ

 

ヘリトリゴケ ?

 

ホシスミイボゴケ?

種不明



サクラ(エドヒガン)樹皮上の地衣類(菌類とシアノバクテリアの共生体)

アオキノリ ?





 トゲカワホリゴケ ?








 子器のあるウメノキゴケ サクラ樹皮上






 

 マツゲゴケ


 樹皮上(サクラ?)のウメノキゴケとトゲハクテンゴケ




 

岩(石垣)上の地衣類 種不明






 サクラ樹皮上の地衣類 ゴンゲンゴケ か?




サクラ(イチヨウ)樹皮上の地衣類  ウメノキゴケ、マツゲゴケ、キウメノキゴケ




樹皮上の地衣類 ゴンゲンゴケ?




スギ樹皮上の地衣類 種不明





石垣上の地衣類 

シブゴケ




 

種不明(ヒカゲウチキウメノキゴケ??よく見るとノルマンゴケらしきもの(?)も顔を出している(間違いか?)



キウラゲジゲジゴケ Heterodermia obscurata ? (黄裏)


 
 


樹皮上(モミジ?) カシゴケの仲間?






樹皮上

キウメノキゴケ の上に トゲハクテンゴケ が覆いかぶさった???



 

ロウソクゴケ


 

ハクテンゴケ




石碑上の地衣類 種不明






2022年6月1日水曜日

"A Critical Reassessment of the Evolution of Lichenization in Fungi” について(その1)

 

No support for the emergence of lichens prior to the evolution of vascular plants"
, Matthew P. Nelsen, et. al., Geobiology (IF4.407), Pub Date : 2019-11-14
についての短いメモ を書きましたが、

大村先生からコメントもいただき、さらに他の文献(Lücking and Nelsen, “Ediacarans, Protolichens, and Lichen-Derived Penicillium: A Critical Reassessment of the Evolution of Lichenization in Fungi”, Transform. Paleobotany 2018, 551–590など)も読んでみました。

 

 要約するのは難しいが、地衣類の起源に関係する部分ついて大雑把かつ大胆にまとめると以下のようになる(間違っている可能性あり)

 
陸上植物発生以前に、現生の地衣共生菌の祖先の菌類が「地衣類」を形成していたことはない。

 

最古の確実な地衣類の化石は 419-411 Ma (Early to Middle Devonian)
Chlorolichenomycites salopensis Honegger, D. Edwards & L. Axe Cyanolichenomycites devonicus Honegger, D. Edwards & L. Axe 
これらは、Ascomycota - Pezizomycotina と考えられる。

 

最古の 地衣類かもしれない化石は 486-480 Ma (Early Ordovician) の   
Farghera robusta, Retallack

 

さらに、他の化石について

Winfrenatia reticulata: 地衣類かもしれない(疑わしい? “ambiguous”

“Ediacarans”: 地衣類ではない 

などなど

 

陸上植物以前の「地衣類に似たもの」の可能性について:

陸上植物以前、あるいは原生代にも、シアノバクテリアあるいは(真核)藻類と菌類(”fungal like bacteria”もいたかもしれない)が何らかの関係を持って生きていたであろう。

これらには「共生」と呼べるものがあったかもしれない。 

しかし、このようなものは化石として残りにくいので、確証を得るのは難しい。

このような共同体(?)が土壌を形成し、その後の植物の上陸に貢献したのかもしれない。

 (これを考える場合、「共生か寄生か」ではなく「他の生物が全くいない地上の過酷な環境(むき出しの岩, 乾燥, など)に耐えられたかどうか」が重要だと思われる。が、この点についての検討は書かれていない。?)

もしも存在したとすると、それらは子嚢菌門か担子菌門かケカビ門の、初期に分岐した絶滅した系統(stem lineages)に属する可能性が高い。

原核生物の放線菌とシアノバクテリアの間に地衣類のような関係が存在する可能性(これは、原生代初期にまで遡るかもしれない)も考慮に入れる必要がある

 

 

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今後、“Ediacarans, Protolichens, and Lichen-Derived Penicillium: A Critical Reassessment of the Evolution of Lichenization in Fungi” の他の部分, その他 “optional lichens” など地衣類の進化に関する事柄についてもまとめてみたいと思っています。