2020.1.19.
大村先生による、国立科学博物館付属自然教育園での自然史セミナー「都市部で見られる地衣類」に参加させていただきました。
みんなで見ているのは、園内ではここでしか見つかっていないという ウメノキゴケ(「街なかの地衣類ハンドブック」p39)
小さいが裂芽が確認できる。 カラスザンショウ樹皮上
大気汚染に弱く、都市部では見られなくなっていたが、排ガス規制のおかげで復活しているらしい。
これは、キウメノキゴケっぽい地衣類(ハンドブックp25)。サクラ樹皮上
セミナーとは別に大村先生と大学院生の方にいくつかの(見つけにくい)地衣類を教えていただきました。
この写真は小さく目立たない地衣類を探しているところ
シブゴケ (HB p37) を教えていただきました。目立たないので独力で見付けるのはかなり難しそう。
慣れてくると、石が「シブゴケ色」になっているところを探すと見つかる(???)
(以前に筑波実験植物園 の岩上のものをシブゴケかと思って twitter に投稿したが、違っていたような気がする)
この石の上
コツブダイダイサラゴケ (HB p20) クロマツ樹皮上
これはさらに小さく、見つけるのも、判定するのも難しい。
日陰になっているマツの根元付近に多い(?)
後でもう一度行ってたくさん子器のある所を見つけたが、撮影に失敗(ピンボケ。手振れのせいで深度合成がダメだったのか?)
ヒメクロマルゴケ (HB p38) も教えていただきました。エノキ樹皮上。黒い子器に白い毛が生えているのが確認できる。
同じ木の同じ種(ヒメクロマルゴケ)だが、こちらは白毛がはっきりしない。
クレーターのようになっているのは子器の痕ではないかと思う
比較的滑らかな樹皮で、遠目では黒っぽいシミのようになっている
ノルマンゴケ も教えていただきました。ケヤキ根元近くの樹皮上。
「エルフの耳」と呼ばれているとのこと。学名 (Normandina pulchella) の pulchella は「かわいらしい」という意味で、多くの生物の小種名に使われているようです
おまけ。カタツムリかナメクジの食痕? 木製ベンチの表面
実は 約一年前にも自然教育園に来ていました