前回の挑戦はこちら
今回は、 キウメノキゴケと思われる地衣類で、MCTにトライしてみました。(結果は思わしくない)
アセトンで地衣成分抽出
これにGE液を付けたカバーグラスをかぶせ、ライター(今回はターボライター)で加熱。
チャッカマンからターボライターに代え、煤は無くなったが火力が強くなり加熱時間の調整がさらに難しくなったように思う。
大村先生の動画では、Usnic acid (appears immediately), Caperatic acid (appears slowl: ca 10 min. or so) が美しく映っている。 が、こちらでは、はっきりこれだと言えるような結晶が見えない。3回、加熱時間を少し変えるなどしてやってみたがどうもうまくいっていないようだ。(?)
追記:大村先生から、「いいんじゃないでしょうか?ウスニン酸とカペラート酸。」とのコメントをいただきました。! それなりに出来ていたということかなと、、、。
これがウスニン酸???
形は似ているが、色が黄色っぽくない。別のものか?
追記:ウスニン酸だろうとのコメントをいただきました。
これがカペラート酸???
単なるゴミのようにも見え、よくわからない。この顕微鏡では無理なのか?
追記:カペラート酸に見えるとのコメントをいただきました。
その他、何らかの結晶
スケール
うまくいかない(?) 原因として考えられる点
加熱、冷却の仕方が悪いGE試薬の質が悪い(試薬用ではないものを使用)GE試薬の劣化(今回は作ってから数日経過している)顕微鏡がダメ(特にCaperatic acidを見るのは厳しい?)資料がキウメノキゴケではなかった???
追記(2022.2.27)プロトセトラール酸?
大村先生のTwiiter投稿「キウメノキゴケから抽出しプロトセトラール酸のGE結晶」を参考に、再度見直してみた。それらしき、下のものを見つけた。丸くて黒いだけのようだが、よく見ると細かい毛のようなものがあるようです。「良さそうにみえます」とコメントしていただきました。
参考:
YouTube かはくチャンネル『Microcrystal Tests for Lichen Substances/地衣類化学成分の顕微結晶法』 https://www.youtube.com/watch?v=2IoUzuuf8Ww
大村嘉人「街なかの地衣類ハンドブック」(文一総合出版)
吉村庸「原色日本地衣植物図鑑」(保育社)