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 本ブログでは生物の種名などを記載していますが、情報は間違っている可能性があります。 素人がやっているものです。鵜呑みにしないようご注意ください。

2022年5月22日日曜日

メモ “No support for the emergence of lichens prior to the evolution of vascular plants” 


以下は、

“Lichens are way younger than scientists thought” by Field Museum

https://phys.org/news/2019-11-lichens-younger-scientists-thought.html#google_vignette

とその元の論文

"No support for the emergence of lichens prior to the evolution of vascular plants"

Matthew P. Nelsen, et. al., Geobiology (IF4.407), Pub Date : 2019-11-14

の要約(この要約は間違っている可能性あり)

 結論:

現代の生態系では、岩のようなむき出しの表面にはまず地衣類が生え、陸上植物が定着できる土壌を提供する。しかし、これは進化の過程を反映しているわけではない。地衣類の生態学的・生物地球化学的影響力は、既に陸上植物によって構成されていた世界で進化したのである。

(陸上植物が最初に出現したのはオルドビス紀であるが,いつから大量に出現し,地球規模で分布するようになったかはまだ不明である。)

 

論文の内容

Ascomycota stepwise molecular-clock analysis(分子時計解析)により、地衣共生菌(現生の地衣共生菌の祖先)の発生した年代を推定。

結果: 地衣共生菌の起源は維管束植物よりも新しい。

同様の解析を、地衣共生藻についても実施(green algae のみで、 cyanobacteria は考えていない*注1)。地衣類が維管束植物よりも新しい、という結果を支持する。

 

Lichen forming Fungi (LLF) *注2:

Ancestral state reconstruction のほぼ全て(稀な例外あり)Lichen-forming の時期は維管束植物よりも後となった。(稀な例外:”only 1% of trees”

Pezizomycotina の起源も維管束植物の後である(可能性が高い)。

 

Lichen-forming green algae LFA)*注2:

LFAを含むほとんどの系統の起源は中生代~新生代(252.2 Ma‐present) で、維管束植物よりもかなり新しい。(Coccomyxa + Elliptochloris の系統では維管束植物より古い確率が 5.4%Trentepohliales の系統で維管束植物より古い確率 17.6%。)

最古のLFFの推定年代は、多くの藻類群の年代と重なっている (Figure 2).

 

Basidiomycota に属するLFFは(ここでは調べていないが)five isolated lineages within Agaricomycetes に限られる。Agaricomycetes の起源は維管束植物より新しく、MRCAlichen-forming ではない(ことがすでに分かっているので、これらのLFFが維管束植物より新しいのは明らか)。

 

結論:

現生の LFF の起源は維管束植物の起源よりも新しい。

古い LFF が存在したとすれば、現存するLFFの子孫を持たないPezizomycotinaAgaricomycetes以外のクレードでのLFFでなければならない。

 

 

*注1:シアノバクテリアを共生藻とする地衣類はgreen algaeを共生藻とする祖先から共生相手の乗り換えによって進化したと考えられている(らしい)(Nelsen MP, et. al., 2020. Proceedings of the National Academy of Sciences, USA 117: 21495–21503. ?)

 

*注2:複数の方法で解析している。方法によって(bootstrap analyses?)結果は確率として得られるらしい。

 

MRCA: most recent common ancestor

オルドビス紀(Ordovician period):約48830万年前から約44370万年前まで(https://ja.wikipedia.org/wiki/オルドビス紀)

 

一部、www.DeepL.com/Translator(無料版)での翻訳を使用した。

 

2022年5月4日水曜日

大洗磯前神社(茨城県大洗町)の地衣類

 

2022.3.29

 大洗磯前神社

シロコナモジゴケ Diorygma soozana ? 

クスノキ(?)樹皮上




 別の木



 モジゴケの仲間 樹皮上

サネゴケの仲間? 樹皮上




 ヤマトコナユキゴケモドキ Inoderma nipponicum 燈篭の木材側面




 




 固着地衣類たち ケヤキ樹皮上

チャシブゴケの仲間

不明




 岩上の葉状地衣類

トゲハクテンゴケ

ウメノキゴケ


 

ウメノキゴケ ウメ樹皮上





ウメノキゴケ マツ樹皮上

 コフキメダルチイ マツ樹皮上


 

 ヘリトリゴケ 岩上



サクラ樹皮上の葉状地衣類

マツゲゴケとコフキメダルチイ

 

ウメノキゴケ

 不明(コウヤウメノキゴケ???)


 

 燈篭の台座の地衣類

不明(コフキメダルチイ?)








 

ウメノキゴケ




樹皮を覆うウメノキゴケ属

ウメノキゴケ ウメ樹皮

 

ナミガタウメノキゴケ ウメ樹皮

ウメノキゴケ ウメ樹皮

マツゲゴケ ウメ樹皮


 
ウメノキゴケとマツゲゴケ サザンカ樹皮上

クチナワゴケの仲間 他 ゲッケイジュ樹皮上 (大村先生より「Enterographa sp.」



 

ウメノキゴケとマツゲゴケ ケヤキ樹皮上


石の鳥居の地衣類 ウメノキゴケ、マツゲゴケ




ヤマトコナユキゴケモドキ Inoderma nipponicum (この神社にあると大村先生に教えていただいた)木造の社の板壁







これも ヤマトコナユキゴケモドキ 



地衣類と着生植物のウメの木



 ケヤキ樹皮上の地衣類

シロコナモジゴケ?



ウメノキゴケ

着生植物と地衣類


マツ樹皮上の樹枝状地衣類 種不明











石燈籠の地衣類


 

スミレモの仲間(緑藻類。地衣類ではない)

樹皮上



 コンクリート上